平昌オリンピックは第13日の2月21日、カーリング女子予選の日本対スイス戦が行われる。
快進撃をみせているカーリングの日本女子は、史上初の準決勝進出がかかる大事な一戦を迎える。運命の一戦は21日夜8時5分から、NHKで放送される予定だ。
予選リーグは10チームが出場し、上位4チームが準決勝へ進む。日本は20日までに8試合を戦い、5勝3敗で、暫定1位の韓国、2位のスウェーデンにつぐ3位につけている。
21日のスイス戦で日本が勝てば、6勝3敗で史上初の準決勝進出が決定するが、もし負けてしまっても、他のチームの戦績によって可能性は残る。
スイスは世界ランク2位の強豪だが、今大会では暫定8位という状況だ。
20日時点での順位は以下。
1位 韓国 7戦/6勝1敗
2位 スウェーデン 7戦/5勝2敗
3位 イギリス 8戦/5勝3敗
3位 日本 8戦/5勝3敗
5位 中国 8戦/4勝4敗
5位 アメリカ 8戦/4勝4敗
7位 カナダ 7戦/3勝4敗
8位 ロシア(OAR) 7戦/2勝5敗
8位 スイス 7戦/2勝5敗
10位 デンマーク 7戦/1勝6敗
見どころは?
■ルール概要
カーリングは1チーム4人で構成。一つのエンド(ターン)で、各選手が2回、両チームで計16回ストーンを投げ合う。全10エンドで、1試合は2時間半から3時間かかる。
対戦するチームが交互にストーンを投げ、最終的に円の中心に一番近いストーンを残したチームが得点が入る。最も中心に近い相手のストーンよりも自分たちのストーンを内側に置くことができれば、その数だけ点数が入る。
カーリングといえば、ブラシで氷を掃いている様子がおなじみだが、氷を削ることによってストーンの進む距離を伸ばしたり、曲げたりして狙った位置にコントロールしている。
■後攻が有利
得点は、エンドが終わるときに円の中心に一番近いストーンを残したチームが獲得する。そのため、後攻が有利とされている。最終投で円の中心の一番近くにストーンを置けば、最低1点は得点できるからだ。
得点したチームは次のエンドで不利な先攻に回る。
■日本選手は...
日本代表チームは、北海道のLS北見のメンバー(藤沢五月、吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、本橋麻里)で構成されている。
作戦会議中の北海道の方言も注目されている。
■掛け声、なんて言ってる?
試合を見ていると気になるのが、チームの掛け声。
「ヤー」、「ヤップ」(「イエス」の意味)などの掛け声は「掃いて」、「ウォー」(待て)は「掃かないで」という意味だという。
■やっぱりおやつが気になる
カーリングは「氷上のチェス」とも呼ばれ、相手の作戦をいかに読むかの頭脳戦。長丁場の試合時間とあいまって、選手らの心身の消耗は激しいため、5エンドの終わりにハーフタイムを設定。選手らは水分や糖分を補給して体力を回復しつつ、作戦を話し合う。この光景が「おやつ」としてテレビやネットで話題になり、いちごやバナナなど、彼女らが食べたものが注目されている。
史上初の快挙の先にはメダルも近い。期待して応援したい。