京都大学が2017年2月に実施した入学試験で出題ミスがあり、不合格とした受験生を新たに合格にする方針であるとわかった。NHKなどが伝えた。
出題ミスがあったのは物理の科目で「音の伝わり方」に関する問題。本来であれば合格するはずで、不合格の判定を受けた複数の受験生について、追加合格にするという。
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■阪大に続き、また「物理」で
京大は1月、複数の予備校講師などから物理の問題について「解答不能ではないか」という指摘を受けた。東京都の予備校講師の吉田弘幸さんは、出題ミスを指摘し「本来は全員に得点を与えるべきだ」と京大にメールを送付した。また、文部科学省に対しても指導を求めるメールを送っていたという。
吉田さんは、1月に出題ミスを認め30人を追加合格とした大阪大学の、同じく「物理」科目の出題ミスについても大学側に不備を指摘していた。
吉田さんらの指摘を受け、京都大学が確認したところ、出題ミスが明らかになった。
■「深く反省し、おわびしたい」
共同通信によると山極寿一学長は1月26日、「受験生に動揺を与えてしまったことを深く反省し、おわびしたい」と陳謝した。
京大は2月1日、記者会見を開き、今後の対応を含む詳細について公表する方針。