仮想通貨取引所『コインチェック』が、顧客から預かった仮想通貨580億円相当が流出した問題を受け、世界初となる仮想通貨をテーマにした8人組アイドルユニット「仮想通貨少女」が27日、都内で会見を行った。
仮想通貨少女は、12星座をモチーフにしたアイドルグループ「星座百景」の派生ユニット。仮想通貨が投機の道具ではなく素晴らしい未来を創る技術、正しい知識を広めていくのを目的としており、メンバーそれぞれ自分が推している仮想通貨がある。先日のデビューライブでは、給料は「(メンバー全員)一部、仮想通貨です」と明かしていた。
今回は、所属事務所がメンバーたちの給料を支払うため、コインチェックに入金していた200万円が被害を受けた。コインチェックでは現在、仮想通貨「NEM」を含むアルトコインすべての売買と出金、円の出金が停止中。事務所側からは「日本円での給料支払い」を提案されたが、白浜妃奈乃は「仮想通貨を推進していく立場としてのプライドとして、そういう話はお断りした。凍結が復旧してから仮想通貨での支払いをお願いしました」と、今月の"仮想通貨分"の給料支払いを見送ったと明かした。
今月から仮想通貨の勉強を始め「まだまだ知識は未熟」と話したメンバーたちは、突然の出来事に「まだ混乱しています」と吐露。コインチェックに対しては、怒りではなく「仮想通貨業界を盛り上げたい気持ちは一緒。早く復旧してほしいという思い」(成瀬らら)。コインチェックの復旧と、問題解決を祈願し、神社で"お守り"を購入した。
グループでも渦中の「NEM」を担当している上川湖遥は、ハッカーに対して「絶対に悪いこと。コノヤロー、バカヤローという気持ちです。皆さんにNEMを返してほしい!」と怒りをにじませていた。
現状、出演キャンセルなど、グループ活動に支障は出ていないという。今回の騒動を受け「もちろんリスクもあるけど、素晴らしい技術ということを私たちのパフォーマンスを通じて伝えていきたい」と発奮。コインチェックの利用者を対象に2月16日に東京・南青山で無料ライブを開催予定と発表した。
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