国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から助成金をだまし取った疑いで、スーパーコンピューターの開発会社「PEZY Computing」の社長、斎藤元章容疑者(49)と元事業開発部長の鈴木大介容疑者(47)が、東京地検特捜部に詐欺容疑で逮捕された。12月5日、毎日新聞などが報じた。
毎日新聞によると、2人は共謀し、2014年2月、NEDOから助成金をだまし取ろうと考え、助成事業に要した費用が約7億7300万円だったとする虚偽の書類を同機構側に提出。同3月に約4億3100万円の助成金を振り込ませて詐取したとしている。
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同社などが開発し、国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)横浜研究所に設置されたスパコン「暁光」は、11月13日に発表された世界のスーパーコンピューターランキング「TOP500」で4位、Green500で5位に入った。
朝日新聞によると、斎藤容疑者は12月11日放送のNHK番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に「スーパーコンピューター開発者」として登場する予定だったという。削除された同番組サイトでは、斎藤容疑者のことを「孤高の開発者」などと紹介されていた。