日本維新の足立康史氏、立憲・福山幹事長と希望・玉木代表を「犯罪者だ」と名指し

立憲民主党は懲罰動議の提出も検討。
足立康史氏 撮影日:2016年02月10日
足立康史氏 撮影日:2016年02月10日
時事通信社

日本維新の会の足立康史議員が11月15日の衆院文部科学委員会で、立憲民主党の福山哲郎幹事長と希望の党の玉木雄一郎代表を名指しして「私は犯罪者だと思っている」と発言。立憲民主党などから反発の声が出ている。

足立氏は質疑の中で、加計学園をめぐる問題に関して以下のように述べた。

立憲民主党の福山哲郎幹事長、これ献金もらってるんですよ、獣医師会から。希望の党の玉木雄一郎代表、これ献金もらってるんですよ

献金をもらって、仮に請託を受けて、あっせんをし、国会質問をしていれば、普通に考れば、お金を貰ってあっせんをすれば、あっせん利得罪、あっせん収賄罪、様々な疑惑が取り沙汰されています。すなわち、犯罪者である。ま、犯罪者とは言いませんよ。私は犯罪者だと思っていますけど個人的には

足立氏は、「李下で冠を正した政府の周りを、犯罪者たちが取り囲んで非難しているというのが今の国会」と主張し、冨岡勉委員長に「自由討議でもいいので野党の議員についても質問し答弁を得る機会をセッティングしてほしい」と求めた。

これに対し、冨岡委員長は「ここは文科委員会の席でございます。私見は伺いますが、しかる委員会等にご提案を」と諌めた。

委員会室では足立氏に対し「それは失礼だろ」という声も挙がった。

それでも足立氏は、「国会が政府だけ追求していてはダメなんですよ」「犯罪者たちが、犯罪者の疑いがある人たちが(政府を)追求しているという茶番劇」などと発言し続けた。

立憲民主党側は、足立氏の一連の発言に反発を強めている。

NHKニュースによると、野党側の筆頭理事である川内博史議員(立憲)は記者団に対し、「国会議員は、国会の品位や名誉を傷つけてはならないという規則がある。党の国会対策委員会と相談するが、懲罰動議を出すことになるのではないか」と、懲罰動議の提出も含めて検討する考えを示した。

足立氏をめぐっては、学校法人「加計学園」問題に関する11日付の朝日新聞社説を自身のTwitterで紹介しつつ「朝日新聞、死ね」と投稿し、物議を醸した。

足立氏は自身のTwitter上で「言葉遣いについては、私も適切であったとは思っていません」と釈明した。

一方で、流行語になったブログ「保育園落ちた日本死ね」を念頭に「『日本死ね』が許容される国会の現状、それが流行語大賞に選ばれるメディアに対する"異議申し立て"として、敢えて使わせていただいた」と主張。発言を撤回しない方針を明かしたが、「言論機関への威圧では」など発言を疑問視する声も上がっている。

【UPDATE】(2017/11/18)

足立氏は17日、自民党の石破茂氏、立憲民主党の福山幹事長、希望の党の玉木代表を挙げて「犯罪者」と呼んだ発言について、3党の国会対策委員長に謝罪し、発言を撤回した。

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