サウジアラビアでまた、女性の権利が拡大する見通しだ。
サウジアラビア政府が2018年から女性がスタジアムでスポーツ観戦ができるようにすると発表した。BBCなど複数のメディアが報じた。
女性のスポーツ観戦の解禁に伴い、これまで男性のみが立ち入り可能だったスタジアム内に設置されているレストランやカフェにも女性が入れるになるという。
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アラブニュースによると、首都のリヤドをはじめ、3つの主要都市のスタジアムで家族同伴で女性がスポーツ観戦を楽しむことができるように準備を進める。
実験的な試みとして、すでに9月の建国記念日のイベントで、スポーツスタジアムに女性が入ることが許可されていた。
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9月26日には世界で唯一、女性が車を運転する権利を認められていなかったサウジアラビアで、女性が運転することを認める国王令を出したサルマン国王。サウジアラビアの近代化を推し進める政策を数々打ち出しており、スポーツ観戦の許可もその一貫と見られる。
サウジアラビアは、世界で最も女性の権利を最も厳しく制限している国の一つで、父親や兄弟など男性後見人の許可がなければ外出したり、学校に通ったりすることもできない。女性の権利拡大を求める団体からは、経済成長を目指すためには、女性の権利拡大が不可欠だと指摘され続けてきた。
▼女性が運転する権利を求めてキャンペーンを展開したマナル・シャリフさんは、自転車を運転する権利が認められると、ピースをしながら運転するイラストを、Twitterに投稿した。