「現代版ハイジ・魔女宅」「不動産広告風のどん兵衛広告」など、ネットで話題の広告を展開してきた日清食品。またしても、ツッコミどころ満載のPRキャンペーンをはじめた。
麺すすり音カモフラージュ機能搭載フォーク「音彦(おとひこ)」。
このフォークを使って麺ををすすると、フォークの中のセンサーが反応し、手元のスマホから、麺をすする音を凌駕するカモフラージュ音が「ザバーン」と流れる、という仕様だ。
トイレで用を足している時の音をカモフラージュするTOTOの「音姫」をパロディし、同社にも了解を得た上で開発したという。
■アップルCMは「特に意識しておりません」
「音彦」のPR動画には、麺をすすって食べる日本人と、その行動を不快に感じる外国人が登場する。
「ヌードル・ハラスメント」と名付けられた文化の違いによる不快感を「音彦」を使うことで解消しますというシナリオだ。動画には全編、英語の字幕が付いている。
▼「すする」行動をめぐる文化の違いを「軋轢(あつれき)」と紹介
▼「すする文化は理解不能」と主張する外国人と、「麺はすすらなきゃ」と主張する日本人の独白が交互に流れる。
▼「音彦」の仕組みが説明されたのちに、実際に両者が「音彦」を実体験。嬉しそう...。
▼文化の違いを乗り越え、抱き合って喜ぶ両者。いい雰囲気でフェードアウトしていき、動画はこの言葉で締めくくられる。
「これからは好きなだけ麺がすすれる。そう音彦ならね」
アップルのCMのパロディを思わせるようなPR動画のナレーションに、Twitter上では早速「iPhoneかよ」といった声もあがったが、ハフポスト日本版の取材に対し同社広報担当者は「特に意識はしておりません」とコメントした。
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値段は1つ1万4800円。
ただし幻の商品になる可能性もある。現在、日清食品が運営する公式オンラインサイトで予約販売を受け付けており、12月15日までに予約注文が5000個集まれば実際に販売する。
日清は今後「PRODUCT X(プロダクト・ペケ)」というプロジェクトで「音彦」に続いて"食にまつわる問題"を解決していくための提案をしていくという。