近年、米国西海岸のオレゴン州を訪れる日本人が増えています。
観光客の中で日本人がもっとも多く、Tourism Economicsによると、2016年には6万7500人が日本からオレゴン州を訪れました。2011年の4万8800人と比べると、この5年間で大幅に増えました。
近年では州内最大の都市ポートランドが「全米で最も住んでみたい街ナンバー1」にも選ばれたそう。
このほど来日したオレゴン州のケイト・ブラウン州知事が記者会見を開き、「今回みなさんと美しいオレゴンを共有できることを嬉しく思っています」と話しました。
北はワシントン州、南はカリフォルニア州に挟まれ、日本の本州と四国を合わせた面積と同程度の広大なオレゴン州。
なぜオレゴン州は日本人に人気なのか。美しい写真とブラウン知事の言葉から、その魅力を5つのポイントにまとめました。
1、自然・絶景
クレーターレイク国立公園をはじめ、オレゴン州の魅力といえば、壮大な自然が生み出す絶景です。
深い青色が神秘的な全米一深い湖、クレーターレイクは、7700年前、火山の噴火で崩壊した残骸にできたカルデラに雨と雪解け水が長い間たまってできたカルデラ湖です。
2、多彩なアクティビティ
自転車、ラフティングやカヤック、スキー、釣り、サーフィン......。「オレゴンでは様々なアドベンチャーが楽しめます」とブラウン知事。「私はバイクが大好きで、マウンテンバイクでトレイルに行って楽しんでいます。雪質がよくパウダースノーで、スキーも最高です」
3、美食・美酒
「日本からの訪問客が日本に帰った後も、さらにオレゴンを味わいたいと思ってもらえるようなたくさんの産品があります」。
そんな知事の一押しがオレゴン・ワイン。オレゴンには数百のワイナリーがあり、ワイナリーでテイスティングもできます。オレゴン産のピノ・ノワールやピノ・グリを使ったワインは、世界的な賞を受賞し、評論家の評価も高いそう。
またオレゴンのクラフトビールも大人気。醸造所も多く、飲み比べも楽しそうです。
ポートランドは美食の街でもあるそう。地産地消の野菜、獲れたての海産物、牧草で飼育された畜牛や職人のチーズなど、極上の食材を楽しむことができます。
最近日本でも話題の「フードトラック」も街中にたくさん。「フードカート」と呼ばれることもあり、より安く手軽に食事を楽しむことができます。
4、ショッピング
オレゴン州には日本でも人気の世界的スポーツブランドであるナイキや、アウトドアウェアブランドのコロンビアスポーツウェアの本社があり、アウトレットなどでのショッピングも魅力的です。
実はオレゴン州は消費税がゼロ!お買い物天国でもあるのです。
5、ダイバーシティー、サステナビリティの考え方
州を挙げたダイバーシティーやサステナビリティへの取り組みも魅力です。
「私は自分自身が2番目の女性州知事であるということに誇りを持っています。報道官も女性です。ポートランド州立大学では女性のリーダーシップのスキルを高めるプログラムを実施しています。そのほかにも様々な法案を出しています」とブラウン知事。
「LGBTQの訪問者の評判もとても高いです。オレゴンの人たちはコミュニティを持っていて、歓迎する準備が整っています」とも話しました。
毎年6月にはポートランドで、「ポートランド・プライド」をはじめとするLGBTQのイベントが開催され、より一層盛り上がります。
オレゴン州は環境意識の高い州で、再生可能エネルギーを重視した環境作りにいち早く取り組んできたことでも知られています。
日本企業の進出も相次ぎ、現在130社以上がオレゴン州に拠点を置いているそうです。
今注目のオレゴン、あなたもぜひ一度訪問してみては?