Amazonの番組制作トップ、セクハラで辞任  プロデューサーが嫌がらせを告発

アメリカ社会がセクハラ問題に揺れています。
ロイ・プライス氏
ロイ・プライス氏
Kevork Djansezian / Reuters

アメリカ社会が、相次ぐセクハラ被害に揺れている。

ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン氏が10月14日、俳優らに対する何十年に渡るセクハラで映画界を追放された

これに続いたのが、インターネット通信大手のトップだ。

Amazonの映画・テレビ番組制作会社のトップが10月17日、セクハラの告発を受けて辞任したと、ガーディアンなどが報じた。

辞任したのは、「アマゾン・スタジオ」最高幹部のロイ・プライス氏。Amazonで放映しているテレビ番組プロデューサーのイザ・ハケット氏からセクハラ被害を告発され、休職処分となっていた。

ハケット氏は、ハリウッドのニュースを扱う「Hollywood Reporter」の取材に対して被害の詳細を告白。

それは2015年7月、担当する番組のプロモーションが終わった後、サンディアゴで開かれたAmazonのパーティーに向かうため、プライス氏と同乗したタクシー内で起きた。断わっているにもかかわらずプライス氏から何度もしつこく性的な誘いを受けた上、卑猥な言葉を投げかけられたと訴えた。

ハケット氏は「本当にショックだった。現実とは思いたくなかった」と心境を語っている。

ニューヨークタイムズによると、この記事が10月12日に掲載された数時間後、Amazonはプライス氏を休職処分にしたと発表した。

プライス氏は、ハリウッドを追放されたワインスタイン氏による性暴力被害の告発を取り合わなかったことでも、批判されている。

プライス氏は、Amazonの副社長が社員宛てにメモを送った数日後、辞任を決めたようだ。

メモには次のように書かれていた。

「ここ数週間、ハリウッドをにぎわせているニュースは衝撃的で憂うべきものだ。そして不幸なことに、私たちもそれに関与している。とても残念で落胆している。アマゾンは、社員やビジネスパートナーに対するセクハラやいじめを許さない」

プライス氏に対するセクハラ疑惑が最初に浮上したのは8月。ニュースサイト「The informaion」が、Amazonがハケット氏の告発を調査していると報じたことがきっかけだった。

HuffPost Japan

性の被害は長らく、深い沈黙の中に閉じ込められてきました。

セクハラ、レイプ、ナンパ。ちょっとした、"からかい"。オフィス、教室、家庭などで、苦しい思いをしても私たちは声を出せずにいました。

いま、世界中で「Me,too―私も傷ついた」という言葉とともに、被害者が声を上げ始める動きが生まれてきています。

ハフポスト日本版も「Break the Silence―声を上げよう」というプロジェクトを立ち上げ、こうした動きを記事で紹介するほか、みなさんの体験や思いを募集します。もちろん匿名でもかまいません。

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