愛犬の看病のために仕事を休んだイタリア人女性が、傷病手当金の支払いを訴訟で勝ち取った。ペットへの愛情が深い国として知られるイタリアで初の事例となった。10月11日、ガーディアン紙などが報じた。
ローマの大学教員である女性は、ヨーロッパ最大級の動物愛護団体のひとつであるイタリア反生体解剖連盟(LAV)の弁護士のサポートを得て勝訴したという。
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女性は愛犬の手術のために2日間の休暇を申請したが、大学側は拒否していた。
裁判所は、大学側に、女性に"深刻な家族の個人的な理由"に該当する手当を支払ったうえで、2日間の休暇を認めるべきだとの結論を下した。
イタリアの刑法では、ペットの遺棄を禁止しており、(ペットが)苦しむ状況を与えたものに1年の禁錮刑または最大1万ユーロ(133万円)の罰金を科すとしている。
LAVの広報担当者は、CNNに対し「この事例は、世論が変化し、動物の権利に対する理解が進んだことを表しています。この結果が注目され、他の職場でも同じように運用されることを願っています」とコメントした。
LAVによると、犬の手術は無事に成功したという。