10月2日に結成が発表された新党「立憲民主党」。党名に「民主」とあることから、ネット上では旧民主党時代につくられたゆるキャラ「民主くん」の復活を求める声があがった。
そんな声に応えるかのごとく、Twitterでは「民主くん」ならぬ「立憲民主くん」が降臨。開設1日あまりで5000フォロワーを超えるなど、話題となっている。
民主くんは2007年、旧民主党のロゴをヒントにつくられたゆるキャラで、選挙応援などで活躍。09年には党青年局公認のPRキャラクターとなった。
ところが2016年、旧民主党が「民進党」に改編されると、新たなゆるきゃら「ミンシン」にとってかわられ、民主くんは引退へ。現在、民主くんは東京・永田町の憲政記念館に寄贈されている。
■立憲民主くん、自身を「村上春樹さんの騎士団長のような『顕れるイデア』」
「立憲民主党」設立のニュースが駆け巡った10月2日、Twitter上に立憲民主くんが降臨した。
と、はじめは戸惑いを隠せない投稿をしていたが...
と、にわかに政界復活を匂わす投稿も見せた。
その後立憲民主党の公式Twitterの投稿もリツイートしたり、映像配信のアドバイスもするなど、事実上の党広報アカウントとして機能しているようだ。
復活の理由について、立憲民主くん自身は「『再登板』『復活』『応援したい』との声によって目覚め」たと説明。「村上春樹さんの騎士団長のような『顕れるイデア』っていうところかな」と博学ぶりも見せた。
■「民主くん」と「立憲民主くん」違いは?
見た目はどうみても同じだが、立憲民主くんは「リッケンバッカー」のギターを持っているのが特徴。
立憲民主くんは、自身と民主くんの違いについて「全く別の存在。『存在と非存在が混じり合っていく瞬間』というか、そんな気まぐれなもの」と、民主くんとは別存在で、Twitterのアカウント運用も民進党や当職員とは無関係だとしている。
一方で、Twitterユーザーから「立憲民主党から公認もらってんの?」と問われると、「こ、公認って、いくら貢いだらいただけるんですか」と、小池百合子都知事が率いる「希望の党」を皮肉るようなコメントもしている。
■ただ、立憲民主党のイメージカラーは「赤」ではなく...
Twitter上では、かつてのように枝野幸男氏との共闘を望む声も出ている、
ただ、ここにきて民主くんには悲しいニュースが。立憲民主党のイメージカラーが「青」に決まったという。
党代表代行の長妻昭氏は4日、記者団に対しこう語った。
「前は赤でしたから、違うイメージ」
「(旧民主・民進時代とは)構成員も相当違うので、より理念を明確にしていく思いもあり、同じ赤ではない色を使った。心機一転、青空の"青"だ」
もしかしたら、立憲民主くんの体の色が青に染まる日がくるのかもしれない。