カリスマ歌手に扮したお笑いトリオ「ロバート」の秋山竜次が出演する、江崎グリコのお菓子「アーモンドピーク」のウェブ動画が9月に公開され、評判だ。
動画は、忙しい日常で女性がついやってしまう、小さな"ズボラ"を「マイクロズボラ」と名付けた秋山が「いいんだよ~」と次々に肯定していく内容になっている。
マイクロズボラの例として出てくるのは「靴下を足で脱ぐ」「お尻で戸棚を閉める」「もやしのヒゲは取らずに炒める」などの行為だ。最後に秋山は「大丈夫、大丈夫だよ。ビッグズボラもあるから~」とソウルフルに歌い上げる。
おそらく女性のみならず誰しも経験したことのある「あるある」だが、日頃「女らしく」「家事は丁寧に」と心がけている女性たちにとっては、ちょっとした罪悪感を感じてしまう瞬間でもある。
そこでささやかれる秋山の「いいんだよ~」の声が、「泣ける」「救われる」「しっかりしなきゃ!と感じて辛い人に見てほしい」という声がTwitterなどでは上がっていた。
「女性応援」「家事」などのテーマは、世代や男女などで、それぞれの人が異なる意見を持っており、近年、ウェブでは一歩間違えれば「炎上」しやすい難しいテーマでもある。Twitterでは実際に「男性(秋山)に肯定されるという図式が不快」といった声もあった。
ハフポスト日本版ではCMを制作した江崎グリコの広報部に話を聞いた。
ーー評判はいかがでしょうか。Twitterなどで見る限りは概ね良さそうです。
共感の声が沢山届いていて、とてもうれしく思っています。「あるある~」と思って笑ったという人や、「これでいいんだよね!」と感じたという女性の声が特に多いようです。
ーーどんなメッセージを伝えようと思われたのでしょうか。
家事や仕事の合間に召し上がる女性が多いと想定して、「アーモンドピーク」を食べてリフレッシュしたり、面白い動画で気持ちをリラックスさせて、もうひと頑張りしてほしい、頑張っている女性を応援したい、というメッセージを込めました。決して「ズボラ」を促しているわけではなくて、「腹八分目で大丈夫」というのが私たちの思いです。
ーー秋山さんを起用された理由は何ですか。
秋山さんには以前、ジャイアントカプリコの動画にも出演していただき「楽しさ」「元気」そして「癒し」を体現できるのは秋山さんしかいないと思いました。ご本人もアドリブで歌詞を入れたり、振り付けをしたり、キャラに成りきって撮影してくださいました。