私たちはもっと大きな声をあげられるだろうか?
メタルバンド「アーキテクト」のメインボーカルであるサム・カーターは、ある女性ファンを痴漢から守るためにショーを中断したことでヒーローとして賞賛されている。
8月18日の夜、アーキテクトはオランダのビッディングハイゼンで開催されたローランド・フェスティバルで演奏をしていた。カーターはそこで性暴力を目撃したという。
コンサート中、カーターは話し始めた。「俺は、クラウド・サーフィン(群衆の頭上を泳ぐように移動する行為)している女性の様子を見た。指摘するつもりはなかったけど、その時、お前は彼女の胸を掴んだだろう、クソが」。「俺は見たぞ。最悪だ。そんなクソったれが存在していい場所なんてないぞ」
オランダの公営ラジオチャンネルNPO 3FMが、カーターがそう話すコンサートの動画をTwitterに投稿すると、瞬く間に広まった。
'So, i've been going over in my f*cking mind about whether I should say something about what I saw during that last song....' @Architectsukpic.twitter.com/zm5L4zlXpw
— NPO 3FM (@3FM) 2017年8月18日
「彼女の体はお前の体ではない」と、カーターは続けた。「お前の体じゃないんだ。人の体を掴んではいけない。俺のショーでは」
コンサート中のクラウド・サーフィンでは、ファンたちがこのような性暴力に遭いやすい。
女性ラッパーのイギー・アゼリアは、2014年にこのことを指摘し、男性たちが自分の体を「指で触ろうとする」おそれがあることから、自分のショーでクラウド・サーフィンをするのを止めた。
カーターは18日のコンサートで、最初は「自分が性暴力について何か言うべきかどうか迷った」と話した。しかし彼は声に出して言うことに決めた。観客たちは、ファンの女性を守ろうとするカーターの熱い心に声援を送った。
彼はファンに対して、性暴力を続けたい人はショーから出ていくように、と促してスピーチを締めくくった。
SNSに動画が投稿された後、アーキテクトのファンも彼らの音楽を聴いたことのない人も、カーターへの感謝の気持ちをシェアした。
カーターは自分のアカウント上で動画をツイートし、自分のスタンスを強調した。「どんなショーでも、このような性暴力は許されない」。
There's no room for this at any kind of show. https://t.co/u0gk4wnQNT
— Sam Carter (@samarchitects) 2017年8月18日
▼性暴力の被害者たち画像集▼
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ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。