8月17日、スペイン・バルセロナで、多くの人が賑わうランブラス通りに白いワゴン車が突っ込み、多数の死傷者を出した。地元警察はただちに「テロリストによる犯行」を確認し、暴走車が止まった現場周辺の安全を確保した。
ランブラス通りはバルセロナでもっとも活気のある大通りで、カタルーニャ広場とバルセロナ港を南北に結ぶ市のシンボル。通りの中心部でとりわけ目を引くのが、20世紀を代表するスペインの画家、ジョアン・ミロ(1893-1983)が制作した象徴的なモザイク作品『Pla de l'Ós』(直訳:熊のプラン)だ。
L'utilitaire a terminé sa course sur la mosaïque de Miró qu'il avait conçue pour être un symbole d'accueil et une porte ouverte sur l'avenir pic.twitter.com/UbkpUt18A3
— sandiet. (@sandiet) 2017年8月17日
車は、ジョアン・ミロが、歓迎のシンボルと未来へ開かれた扉をイメージして作ったモザイク画の上で暴走を終えた。
毎年、何百万もの観光客や地元民が――しばしば気づかぬうちに――このモザイクの上を通り過ぎる。1976年に設置されたこの作品は、ミロの生地の近くに位置している。バルセロナ市の観光協会は、画家の意図を「ランブラス通りを歩く人々がこのモザイクの上を歩くこと」とし、「年月がたつにつれて作品が劣化することになっても」彼にとってはどうでもよかったと説明している。
1976. Inauguració de "Pla de l'Ós" de Miró a La Rambla de Barcelona. pic.twitter.com/Cc2HrjsdMe
— Pre/V\sa història (@premsahistoria) 2017年3月16日
1976年、バルセロナのランブラス通りでジョアン・ミロ『Pla de l'Ós』の除幕式
ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。
▼関連スライドショー(ジョアン・ミロの作品)
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