山中慎介がV13逃す、「トレーナーを責めるつもりはない」 竹原慎二氏は「俺なら納得いかない」(ボクシング)

世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトルマッチで山中慎介が敗れて王座から陥落し、日本最多に並ぶ世界王座13連続防衛を逃した。
時事通信社

世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級のタイトルマッチが8月15日に京都市であり、日本記録に並ぶ13回連続の防衛を目指した世界チャンピオンの山中慎介(34、帝拳)が、同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)にTKO負けを喫した。NHKニュースなどが報じた。

これまで12回連続でタイトルを防衛してきた山中選手はこの試合で具志堅用高さんが37年前に記録した13回連続防衛の日本記録に挑みました。

強力なパンチを持つ両者が打ち合う展開となり、山中選手は第4ラウンドにネリ選手の強烈な左右の連打を受け、残りおよそ30秒でセコンドからタオルが投げ込まれ、テクニカルノックアウト負けを喫しました。

 

ボクシング 山中TKO負け 13回連続防衛ならず | NHKニュースより 2017/08/15 22:37)

帝拳ジムの本田明彦会長は、4回途中で大和心トレーナーがタオルを投入したことについて、試合後に言及した。スポニチによると、本田会長は「何をやっているんだ。最悪だ。しのいで後半勝負だったのに」。タオルは陣営に確認しないままの行動で、「個人的な感情が入った。魔が差したのか」とも話したという。

レフェリーも山中の目を見て状態を確認していたが、4回に山中が打たれていた時点で、試合を止める考えはなかったという。

山中の負けについて、プロボクシング元WBA世界ミドル級王者の竹原慎二氏は15日にブログを更新し、「山中残念 俺だったらあんな止められ方は納得いかないな 昔とちがい ボクシングはスポーツだな じゃあの」とセコンドのタオル投入で敗れた山中の気持ちをおもんぱかっていた。

■山中が会見、「進退についてはもう少し考えさせてほしい」

山中は13度目の防衛に失敗が一夜明けた16日、Fabookを更新し、次のように現在の心境を綴った。

また、山中は同日に京都市で会見し、やはり現役続行か引退かの進退を保留した。サンスポは次のように伝えた。

キズのないきれいな顔で現れた山中。前夜、試合のVTRを見たそうで、「自分としては効いている感覚はなかったけど、相手が連打してきて焦った部分はあった。周りをバタつかせてしまった。(試合をとめた)トレーナーを責めるつもりはない」と振り返った。13度目の防衛戦にかける思いは強く、最高のコンディションを作って、リングに立った。それだけに、「正直、本当の自分の気持ちとしては納得いくような勝ち方であれば、それ(引退)でいいと思っていた」と告白した。

 

本田会長、山中が現役続行なら「再戦しかない。メキシコに行ってもいい」 サンスポより 2017/08/16 12:24)

山中は滋賀県湖南市生まれ。左ボクサーファイターで、「神の左」と称される強烈な左ストレートを武器に約6年にわたり王座に君臨したが、今回、初黒星でベルトを奪われた。戦績は27勝(19KO)1敗2分け。

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