北朝鮮軍で弾道ミサイルを担当する戦略軍司令官は8月9日、中距離弾道ミサイル4発をアメリカ領グアム島の沖30~40キロの海上に同時に撃ち込む案を検討していると表明した。実施されれば「島根県、広島県、高知県の上空を通過することになる」という。10日付の朝鮮中央通信の報道として、共同通信などが報じた。
グアムへのミサイル攻撃計画の内容を具体的に公表することで、アメリカのトランプ政権に圧力をかけた形だ。
今回、北朝鮮が発射を検討している弾道ミサイルは新型の「火星12」。5月14日に発射実験をしたと北朝鮮は発表していた。
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このときは高度2000キロまであがるロフテッド軌道で発射されたが、産経新聞は最も距離の出る角度で撃てば、北朝鮮から約3400キロ離れたグアムを射程に収める可能性があると指摘していた。