英国版VOGUE編集長に、初めてゲイの黒人男性が就任 「ファッション界に大きな影響を与える存在」

伝統的に、主に白人女性向けに編集されていた101年の歴史を持つVOGUEで、史上初めての革命的な出来事だ。

老舗ファッション誌「ヴォーグ(VOGUE)」のイギリス版編集長に8月1日、エドワード・エニンフル氏(45)が就任した。伝統的に、主に白人女性向けに編集されていた101年の歴史を持つVOGUEで、男性であるエニンフル氏が就任したのは史上初めて。加えて、ゲイであることも初めて、黒人であるということも初めてで、革命的な出来事と報じられている。

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ガーナ生まれ、ロンドン育ちのエニンフル氏は、16歳でモデルとしてファッション業界に参入。これまでファッション誌「iDマガジン」や「W」、イタリア・アメリカ版「VOGUE」で編集者やスタイリストとして活躍した。2016年にファッション業界への長年の功績が認められ、大英帝国勲章オフィサー(OBE)称号をエリザベス女王から与えられている

2008年にはイタリア版VOGUEで黒人モデルだけの号を出版、話題をさらうと同時に商業的にも大成功を収めている。

また、2017年に就任したトランプ大統領によるイスラム諸国からの入国禁止令に反対するため、WマガジンのYouTubeチャンネルで同年2月に「私は移民です」とのタイトルで81人のファッション業界の大物が声明を述べるショートフィルムを発表し大きな話題となった。

テレグラフによると、VOGUEを出版するコンデナスト・インターナショナルのジョナサン・ニューハウスCEOは、「エドワードは世界で最も有能で熟練したファッション編集者の1人。ファッション界やハリウッド、音楽業界に大きな影響を与える存在」とその影響力の大きさをたたえている。

一方で、エニンフル氏の就任が発表された4月以降、VOGUE史上初めて男性が編集長を務めることに対して、黒人女性の権利が脅かされる可能性があるとする反発の声もあった。

親友のモデル、ナオミ・キャンベルもエニンフル氏へのOBE授与に祝福のメッセージを寄せている

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