2010年以来、トルコとイタリアの研究者が、古都・カルケミシュを発掘調査している。現在トルコとシリアの国境上に位置するこの都市は、今から3700年以上前、ヒッタイト文明が栄えた地として有名だ。発掘された出土品の中でも、最近修復されて大きな驚きを呼んでいるのが、「スマイルマーク」が描かれているように見える壺である。アメリカ誌「スミソニアン」が報じた。
「この壺は"シャルバット"(果物、ハーブ、花びら等を成分とする甘い飲み物)を飲むために使われました。おそらく、世界でもっとも古いスマイルマークでしょう」と、発掘調査のメンバーであるイタリアの考古学者ニコロ・マルケッティ氏は、トルコのアナトリア通信のインタビューに答えた。
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壺の破片の一部は以前から発掘されていたものの、全体の修復に時間を要したため、「スマイルマーク」を見つけるのも遅れたのだという。とはいえマルケッティ氏は、このマークが、「現在と同じ用いられ方」をしていたか否かまでは言及しなかった。これ以上は個人の解釈に委ねよう。
ちなみに「スミソニアン」は、2017年2月にも世界の考古学者や歴史家が「世界最古のスマイルマークを発見した」として騒ぎになった一件を思い出させている。
17世紀の法律家が、スマイルマークを生み出した?小さな丸に囲まれた2つの点と線が、382年前のスロバキアの古い日記のなかで見つかる。
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ハフポスト・フランス版より翻訳・加筆しました。
▼関連スライドショー(世界各地で発掘された変わった遺物)
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