パキスタンのある村の評議員10人以上が、16歳少女への「リベンジレイプ」を指示したとして逮捕された。この少女の兄が、12歳の少女をレイプしたことへの復讐だという。7月26日、AFP通信などが報じた。
事件が起こったのは、同国ムルタン市郊外のムザファラバード。現地紙のDAWNによると、次のような時系列で事件は起きた。
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・7月16日:草刈りをしていた12歳の少女がレイプされた。
・12歳少女の親族から、評議会に訴えが出される。
・7月18日:少なくとも40人の男性が評議会に集まる。評議会は12歳の少女をレイプした男の姉妹を、リベンジレイプするよう指示を出す。
BBCは、16歳少女へのレイプは、彼女の両親らの前で行われたと伝えた。この事件で、警察は少なくとも評議会の関係者14人を逮捕した。12歳の少女をレイプした男は逃亡中だという。
パキスタンの農村部などには、「ジルガ」と呼ばれる伝統的な評議会が、村や部族の問題を解決するために審議をする地域がある。パキスタンの法律に則ったものではないが、このジルガによって、「リベンジレイプ」や家族や地域社会に不名誉を与えたと思われる人への「名誉殺人」などが行われることが度々発生している。
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