7月25日に開かれた参院予算委の閉会中審査で、質疑者の桜井充議員(民進)が、答弁に立った山本幸三地方創生相に対して「いらない、出てけ!」と声を荒げる一幕があった。
桜井氏は、学校法人「加計学園」の獣医学部新設問題を追及。安倍晋三首相に対して「加計ありきでないか」と見解を求めた。ところが山本氏が代わりに答弁に立とうとしたため、桜井氏が激怒。手で制止する仕草をしながら、「総理に聞いている。いらない、出てけ!」と言い放った。
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山本氏がそのまま説明し、その後に安倍首相が答弁に立った。
桜井氏は続く質疑で、「山本大臣は本当に質疑の妨害しかしないんですから、答弁に立たないでくださいよ」と釘を刺したが、山本氏による“安倍首相の代弁”はこれだけでは収まらなかった。
再び安倍首相に対して質問をしたところ、山本氏がまた答弁に。場内に怒号が飛び交ったが、山本氏は気にする様子もなく、「そういう細かいことを総理にお尋ねしても無理だと思う。私が担当しているので私に聞いてもらえれば」と説明を続けた。
この言葉に対して、桜井氏の怒りは頂点に達した。「そんな小さなことってどういうことだよ!我々が調べたことに対してそういう失礼なことをいうのはおかしな話じゃないか。失礼だよ」と語気を強めた。
さらに、「もうあなたは答弁結構だ。時間の無駄だから、出てくんなよ!」と怒りを爆発させた。
この騒動に、複数の議員が委員長席に駆け寄り、審議は一時中断する事態となった。