「イスラム教徒も同性婚できると伝えたい」孤立を乗り越え、ゲイの男性が結婚式を挙げる

「今、本当に幸せです。カミングアウトしたことを誇りに思っています」
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イスラム教徒の男性が、ゲイのパートナーとイギリス・ウォールソールで6月22日に結婚式を挙げた。

イスラム教徒の同性婚は、イギリスで初めてという。結婚式はメディアに報じられて大きな注目を集めた。

結婚式を挙げたのは、ジャヘッド・チョウドリーさん(24歳)とシーン・ローガンさん(19歳)のふたり。伝統的なイスラム教の衣装をで、式に臨んだ


他のイスラム教徒が、自分たちの結婚式を見て勇気を持ってもらい、家族や友人にカミングアウトするきっかけにしてほしいというのが、ふたりの願いだ。

今は幸せなふたりだが、ゲイとして生きる道のりは決して楽ではなかった。チョウドリーさんはずっと、自分は家族とどこか違うように感じていた。

サッカーよりファッションが好きで、それが原因で学校でいじめられ続けたチョウドリーさん。「つばを吐きかけられたり、ゴミを頭からかぶせられたり、豚と呼ばれたりしました。イスラム教の人たちにとって侮辱的な“Harum”という言葉を浴びせられたこともあります」と語った。

大人になってからも、道で暴力を受けるなどヘイトクライムに巻き込まれた。地元のモスクからは出入りを禁止され、ゲイであることは「一時の気の迷いだ」とも言われてきた。

自分は社会から孤立していると感じて自殺を考えたチョウドリーさんだったが、ローガンさんに出会って全てが変わったという。

「ベンチで泣いていると、シーンがやってきて大丈夫かと尋ねてきたんです。彼は人生のどん底にいた私に希望をくれました。それからずっと味方でいてくれます」とチョウドリーさんはイギリスの新聞「エクスプレス&スター」に語った。

出会ってすぐに、ふたりは一緒に住むようになった。そして2016年6月、チョウドリーさんはローガンさんの誕生日に結婚を申し込んだ。

スペインへのハネムーンから帰ってきたふたりにハフポストUK版が話を聞くと、彼らは「イスラム教徒でもゲイになれることを世界に伝えることが願いだ」と話した。

「ハネムーンはとても良い息抜きになりました。 誰も自分を知らない場所に行くと、自由になれます」

結婚生活はとてもうまくいっているという。エクスプレス&スターによると、家族の中には同性愛は病気で恥ずかしいと考える人たちもいるが、母を初めとして、支えてくれる人たちもいるという。

「今、本当に幸せです。カミングアウトしたことを誇りに思っています」

ハフポストUK版に掲載された記事を翻訳しました。

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