【都議選】池上彰氏が公明党に質問。都議会でも「与党でいたい?」

東京都議選が開票された7月2日公明党・東京都本部代表の高木陽介氏に、ジャーナリストの池上彰氏が「与党でいたいんだなぁ、という印象を受けるんですが?」と質問した。

東京都議選が開票された7月2日公明党・東京都本部代表の高木陽介氏に、ジャーナリストの池上彰氏が「与党でいたいんだなぁ、という印象を受けるんですが?」と質問した。

地域政党「都民ファーストの会」の東京都議会議員選挙に向けた総決起大会で、握手する小池百合子知事(右)と公明党東京本部の高木陽介代表=2017年06月01日、東京都目黒区

テレビ東京系で放送された「池上彰の都議選ライブ~ニッポンの大問題~」の一幕だ。公明党は国政では自民党と連立を組んでいるが、都議会では小池百合子氏が率いる「都民ファーストの会」と協力関係にある。

自民党は今回の都議選で現有57議席から大幅に減る見込みの一方で、「都民ファーストの会」は公明党と合わせて過半数を得る見通しだ。

番組内での高木氏と池上氏の主なやり取りは、以下の通り。

■高木陽介氏「自民党との信頼関係は揺るぎない」

——公明党は国政において自民党と協力、都議会では自民党と袂を分かつような形で「都民ファーストの会」と一緒にやっている。これに対して自民党の方から公明党への批判・不満が随分聞こえてきましたが、いかがですか?

昨年の都知事選で小池知事が誕生して「都政を改革してもらいたい」というのが、都民の民意であったと思います。私たちはその民意をしっかり受け止める中で、小池知事ともさまざまな協議をする中で、政策合意をして選挙協力をするという形になりました。都政は都政として、しっかり進めていくということで、今回の選挙戦に臨みました。

——ただ、自民党の国会議員にしてみると「公明党はいざというときは裏切るんだ」という不信感を持った方も結構いると思うんですが?

47都道府県や1700の市町村でも、全てが自民党と公明党でやっているわけではない。そういった意味では、それぞれの自治体での課題に対して真摯に向き合っていくのが重要ではないかと思います。

——公明党はいろいろな状況でも「与党でいたいんだなぁ」という印象を受けるんですが?

地方の自治体でも野党のところもあります。国政の場においては、しっかりと政権合意も結んでおります。すでに4年半、安倍内閣をしっかり支えてきました。自民党と国政の場においての連携は17年間もありますし、そういった部分の信頼関係は揺るぎないものだと思います。

■公明党が都議選にこだわる背景は…

6月29日付の日経新聞・電子版によると、公明党の前身である公明政治連盟は都議会を舞台に躍進し、1964年の公明党結成につながった。また、公明党の支持母体の創価学会は新宿区信濃町に本部を構え、東京都から法人格の許可を得ている。

都議会で与党の立場であり続ければ、都政に影響を及ぼせると、公明党が「都民ファーストの会」と組んだ背景について同紙では解説している。

■関連スライドショー(小池百合子氏の歩み)

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