藤井聡太四段の29連勝に、大竹まこと「誰かシメてやれ」とコメント 理不尽な若者叩きに呆れる声

羽生善治氏の妻もスポーツ分野などで活躍する若者の名前を挙げ、「中高生の活躍を温かく励まし見守り育てる成熟した大人の社会が、日本を発展させる」と冷静にコメント。
時事通信社

最年少の棋士で、歴代新記録となる公式戦29連勝の快挙を成し遂げた藤井聡太四段(14)について、6月27日、TOKYO MXの「バラいろダンディ」に出演したタレントの大竹まこと(68)が「誰かシメてやれ!」とコメントした。

「毒舌」が持ち味の大竹まことは、藤井四段のニュースに対して「29連勝だっけ?本当に誰か負かさなきゃいかんな。本当に、これ以上勝たせてどうすんの?」と言及。周囲を笑わせた。

一方で、話している最中に徐々にヒートアップしたのか、大竹は「77歳のじいさんが、14歳のガキに『どうもすいません』って。それはあり得ないだろ。77歳のじいさんだよ。ルールを変えなきゃダメ。勝っても、『戦わせていただきまして、ありがとうございました』って若いヤツが」と、若者が勝った場合に丁重に礼を言わなければいけないルールに変更せよと、冗談めかして言及した。

また、藤井四段が対局中に昼食を支払った際に「マジックテープ式」とみられる財布を開けたシーンが映し出され、「中学生らしい」などと話題になった。

これに対しても大竹は「ガムテープで出来たみたいな財布から、きつねうどんみたいな金払うような奴が。革の財布持てない奴が、ネクタイちゃんと締めろよっていうんだよ。そういう奴が77歳のじいさんをボコボコじゃねえか。誰かシメてやれ」などとも揶揄した。

冗談とはいえ、理不尽な若者叩きともとれる言動をした大竹に、ツイッター上などでは「老害」「芸風なら人を貶めてもいいわけない」など批判の声が上がっている。

また、羽生善治三冠の妻、羽生理恵さんもスポーツ分野などで活躍する若者の名前を挙げ、「中高生の活躍を温かく励まし見守り育てる成熟した大人の社会が、日本を発展させる」と冷静にツイートしている。

なお、「77歳のじいさん」と何度も大竹が言及したのは6月20日に引退した現役最年長(当時)の加藤一二三九段のこと。

藤井四段は、公式戦28連勝を達成した6月21日、「加藤(一二三)先生とはデビュー戦で対局して、多くのことを学ぶことができましたし、もう迫力のある対局姿が見れないかと思うと、自分としても一抹の寂しさがあります」と礼を尽くした発言をし、加藤九段側も「さすがの私もホロっとした」 と好意的に受け止めている

「バラいろダンディ」では、俳優の高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕(その後不起訴処分)された際に、出演者の俳優、梅沢富美男が橋本マナミに対して「お前(橋本)が一番悪い。(橋本が好きと公言していた)高畑にもヤラせてもよかったんじゃないの」と発言

重鎮と呼ばれる高齢の男性タレントによるセクハラ発言や、「若者叩き」が容認される番組のムードに呆れる声が上がっている。

▼史上最年少プロ棋士・藤井聡太四段▼

注目記事