上空1万メートルを飛行中の機内で生まれた赤ちゃんに、航空会社から太っ腹な“誕生日プレゼント”が送られた。航空会社が一生無料になるチケットを贈ると発表したと、CNNなどが報じた。
英紙インディペンデントによると、妊婦の女性が6月18日、インドの航空会社「ジェットエアウェイズ」に搭乗。サウジアラビアのダンマームからインドのコーチに向かう上空1万メートルの機内で、予定日より早く陣痛が始まった。
乗務員と乗客の看護師が立会い、女性は機内で赤ちゃんを出産。同機はインドのムンバイに着陸し、女性と赤ちゃんは病院へ運ばれた。ジェット社は、母子ともに健康は良好であるとBBCの取材に対して答えた。
ジェット社のフライト中に赤ちゃんが生まれるのは初めてといい、‘誕生日プレゼント’として、この赤ちゃんに飛行機代が一生無料となるチケットを贈る。
ジェット社の広報担当者が、「普段のトレーニングを見事に乗客の命を守る行動につなげた乗務員の迅速な対応を表彰した」と話したと、CNNが報じた。
フライト中に赤ちゃんが生まれるのは珍しいが、これまでにもいくつか例がある。生まれた赤ちゃんのパスポートには、「飛行機内で生まれた」という珍しい一文が記されるという。
今回のジェット社のように、一生無料となるチケットを贈った航空会社は過去にもある。最近ではリビアのブラク航空が2016年、フライト中に生まれた赤ちゃんに対して贈っている。
そのほかにも、イギリスのヴァージンアトランティック航空が21歳まで無料となるチケットを与えたり、フィリピンのセブ・パシフィック航空が100万マイレージポイントを付与するなど、機内で生まれた赤ちゃんへの対応は様々だ。
BBCによると、多くの航空会社は妊娠36週間までの女性の搭乗を認めているが、28週間以降の場合は、医師の承諾書を提示する必要がある。
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