学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部新設計画をめぐり、文科省と内閣府の見解が食い違っている。
焦点になっているのは「官邸の最高レベルが言っている」などと、安倍晋三首相の意向だと内閣府が文科省に対して伝え、獣医学部の開設を急がせたということを記録した文書があったかどうか。
文科省は当初その存在を否定していたが、職員への聞き取りなどによって再調査をした結果、6月15日になって「文書はあった」と結論づけ陳謝した。
一方、内閣府の山本地方創生担当相は16日朝、文科省の再調査結果を受けた内閣府側の調査の結果を発表。「官邸の最高レベルが言っている」との発言を否定した。
この内閣府の調査結果に対して不快感をにじませたのが、文部科学省の義家弘介・副大臣だ。
義家副大臣の囲み取材の様子を報じた日テレNEWS24によると、「(内閣府の担当者から)そういうニュアンス(官邸の意向)の発言があったと受け止めていると、ヒアリングに答えているし、その言葉にウソはないと思います」
■6月7日には「私が確認していないものは行政文書じゃない」と再調査を拒否していたが...
今でこそ内閣府に対して意見を表明した義家文科副大臣だが、当初は問題の文書の存在を否定し、再調査も拒否していた。
6月7日の衆院内閣委員会では、民進党の緒方林太郎氏が文書の存在について再調査を要求したことに対して「自分が見ていないものは行政文書じゃない」とする趣旨の発言をし、野党側から批判された。
この時の民進党の緒方林太郎氏と義家副大臣のやり取りは以下の通り。
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