世界ボクシング協会(WBA)ミドル級王座決定戦で、ロンドン五輪金メダリストの村田諒太が、同級1位のアッサン・エンダム(フランス)に1-2で敗れた判定をめぐる問題で、ヒルベルト・メンドサ会長は5月25日、WBAとして2人の再戦を命じたと発表した。
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WBAが公式サイトやTwitter上などで明らかにした。記者会見でのメンドサ会長の発言として、以下のように紹介している。
「再戦の理由は、判定に疑義が生じているからです。村田—エンダム戦の結果に関して、すでに公式に謝罪しています。SNSを通じて、試合に対する私の見解と採点スコアを公開しました。そうする必要があると感じたからです」
試合は20日に東京・有明コロシアムで開催。村田がダウンを奪うなどしながらも、1-2の判定で敗れた。メンドサ会長は試合当日、7点差で村田の勝利とする自身の採点結果をTwitterに投稿。村田や所属する事務所、日本のボクシングファンに対して、疑惑の判定が起きたことを謝罪し、再戦を求める考えを示していた。WBAが実施した試合後の評価でも、村田が勝利したとする採点が付けられた。
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またメンドサ会長は同じ記者会見で、エンダムの勝利と採点した2人のジャッジに対して、6カ月の資格停止処分とすることも発表。その理由について、「私と他の5人のジャッジらが採点したスコアは、この2人のものとは違った。私はこの事案を個別に対処しなければならず、そうした。しかし綿密に調べた結果、2人に対する処分を発表しなければならなかった」と述べた。
処分に加えて、2人は再びジャッジとして復帰するために、いくつかのテストも課されるという。
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