モーニングコールは石巻の漁師に任せなさい!夢のサービス、本当のねらいを聞いた。

漁師が電話で起こしてくれるモーニングコールサービスをはじめたフィッシャーマン・ジャパンの担当者に話を聞いた。
フィッシャーマン・ジャパン

漁師がモーニングコールをかけてくれる、というサービスがはじまった。

宮城県石巻市を拠点に、若い漁師を育てる活動をしている「フィッシャーマン・ジャパン」がスタートさせたキャンペーンだ。

普段、日が昇る前から海に出ている漁師たちが、朝が苦手な若者たちに電話をかけてくれる。

キャンペーンサイトからモーニングコールしてほしい漁師を選択し、日時や、早起きしたい理由などを書いて応募することができる。

応募前に漁師の実際の声を試聴できるのも楽しい。

ハフポスト日本版では、フィッシャーマン・ジャパンの担当者に話を聞いた。

––応募の状況はいかがでしょうか

5月10日のキャンペーン開始から、すでに200件以上の応募をいただいています。

当初は応募期間終了後の6月からモーニングコールを始める予定でしたが、反響が大きかったので、5月中に第一回のモーニングコールを実施することになりました。

––どんな理由で応募する人が多いのでしょうか

こちらも驚いたのですが、「その日が誕生日なので、新しい1年の景気付けで早起きしたいから」という理由が結構多いです。

他にも「息子が全然起きないので助けてください」と言ったお母さんらしき方からのご応募や、試験や面接などで早起きしたい方からのご応募が多いですね。

––当選しやすくなるような、起こして欲しい理由なんてあるのでしょうか

基本的にはランダムに抽選をいたします。

ただ、そもそもフィッシャーマン・ジャパンは、若者に漁業に興味を持ってもらい、フィッシャーマンのなり手を増やしたい、という思いで活動しておりますので、「海に興味がある」「漁師の仕事に興味がある」という応募理由だと、私たちとしてもとても嬉しいです。

––フィッシャーマン・ジャパンの活動で、実際に漁師になった若者はいますか

フィッシャーマン・ジャパンは、東日本大震災で、三陸から多くの漁師が去ってしまったことを契機に2014年に設立しました。

活動を通じてこれまでに、25人の若者が漁師の仕事をはじめました。

このまま漁師になる若者が減ってしまうと、日本人が日本の魚を食べられなくなってしまいます。

私たちの活動を起点に、これからも日本中で若いフィッシャーマンを育てていきたいと考えています。

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