海外に渡航する際、必要不可欠な「パスポート」。普段使わないときは、クローゼットやタンスの中などに保管している人も多いのではないでしょうか。
ところが、「あるもの」と一緒に保管してしまうとパスポートが変色し、出入国の際にトラブルになってしまう恐れがあると、外務省IT広報室の公式Twitterが注意を呼びかけています。
その「あるもの」とは……
衣類用の防虫剤です。
外務省の公式ホームページによると、長期間にわたって防虫剤と一緒にして保管している場合「防虫剤の影響により、パスポートのラミネートが変色する可能性」があるそうです。
外務省IT広報室はTwitterで、「ラミネートが変色しているパスポート」で渡航すると、出入国時の審査でトラブルになる可能性があると指摘しています。
この外務省の注意喚起に対して、Twitter上では「一緒にしまっていた」「知らなかった」などの声が出ています。
また外務省では、パスポートを「磁気の強い場所」で保管しないよう呼びかけています。パスポートにICチップが埋め込まれているためです。
同省の公式サイトによると、携帯電話などが発する磁気がICチップの動作に悪影響を与える可能性は「ほとんどありません」としていますが、「長期間テレビの上などに放置するなど、磁気を受け続けるような状態におくことは避けた方が望ましい」と喚起しています。
旅行中は「生命の次に大切なもの」と言われるパスポートは、日本政府が外国に渡航する人の日本国籍、身分を証明し、渡航先の外国政府に保護を依頼する大切な証明書です。折しも衣替えの季節、パスポートと防虫剤を一緒にしまわないよう気をつけましょう。