ガスバーナーでゴキブリ駆除が原因か 6人死傷の広島メイドカフェ火災

広島市内の雑居ビルが2015年に全焼して、メイドカフェの店員と従業員6人が死傷した火災は、ゴキブリを駆除しようとしたのが原因の可能性が浮上してきた。

繁華街の雑居ビルで発生した火災で騒然とする現場周辺=2015年10月9日未明、広島市中区

広島市内の雑居ビルで2015年10月、メイドカフェが全焼し、従業員と客ら計6人が死傷した火災について、他の飲食店の従業員がゴキブリを駆除しようとしたことが原因となった可能性が浮上している。

毎日新聞が捜査関係者の話として報じたところによると、男性従業員が出火直前、火元と見られる1階階段のごみ置き場付近でゴキブリにアルコールスプレーを吹き付け、ガスバーナーを使用したと広島県警の任意聴取に説明した。「ガスバーナーでゴキブリの駆除をしていた」と話しているという。

県警は火がついたまま動き回るゴキブリなどを介して、近くのごみなどに燃え移ったとみており、男性従業員を重過失失火などの容疑で書類送検する方針だ。

この火災は2015年10月8日夜に広島市中区の雑居ビルで発生。産経ニュースによると、このビル火災で2階のメイドカフェ「黒猫メイド魔法カフェ」にいた女性従業員と男性客ら3人が急性一酸化炭素中毒で死亡。3人が重軽傷を負った。

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