アメリカの女子大生が、意中の相手とのデートの約束を取り付けるために用いたアピール方法が話題になっている。
ミネソタ大学に通うリジー・フェントンさんは、友達のカーター・ブロホヴィッツさんに思いを寄せていた。彼にデートに誘ってもらいたいと、アピールの手段として使ったのは、大学の講義などで使用されるプレゼンテーションソフト「Powerpoint」。「あなた私とデートするべき理由」というタイトルのスライドをつくった。
その中身は、大学の授業に引けを取らない、作り込まれた内容だった。
最初のスライドでは、自分が家族付き合いにいかに長けているかを記載。以下の3つの点を挙げた。
「話し上手で、あなたの両親と食卓を囲んで楽しい会話できる」
「身なりがよく、家族の集まりなどで上品に振舞うことができる」
「私のユーモアで、あなたの母親は納得してくれる」
続くスライドでは、3つのヘアースタイルを披露し、「私とデートすると、彼女が3人いるようなもの」とアピール。すらっと伸びるストレート、ミステリアスさを演出したパーマ、奇抜なヒッピー風になった姿の写真を添えた。
フェントンのプレゼンテーションは、胸のサイズにまで及んだ。2013年にはAカップだったのが、16年にはDカップになったという、驚きの成長率をグラフを用いて説明。さらに、この成長率を維持すると、25年までには人の頭ほどの大きさになるという計算を叩き出している。
金銭面で独立していることを示すため、アルバイトで稼いだ初給与の明細を載せたほか、いざという時には、両親からの仕送りをもらえることも記載。「デートでの支払いは心配しなくていい」と付け加えた。
最後のスライドには、「まだ信用できないなら、コメントを見て」と、他人からの評判や評価を引用。ニューヨークタイムズ紙の批評や、男性の元カノのコメントなどが並べられているが、これらは冗談だろう。「才能があって、素晴らしい」という母親のコメントは、本物かもしれない。
こうしたあらゆる面から、自分の魅力を伝えたフェントンのプレゼンテーション力には脱帽だ。
しかし残念ながら、彼女の努力は、成功には結びつかなかったようだ。
フェントンはTwitter上で、このPowerpointのスライドを意中の相手に送ったが、彼からは「これはすごいね。だけど、連絡を取るのはやめて欲しい」と返信があったことを報告。
すると、多くの励ましのコメントが寄せられた。「カーターは、断ったことを一生後悔することになる」「この話を読んだよ。自信を失わないで」といった声や、「彼はバカだ!君は魅力的だよ、もしイギリスに住んでいたらなぁ」とラブコールを送る人もいた。
フェントンほどの行動力があれば、素敵な相手が見つかるのは遠くないだろう。
■関連画像集「ツール・ド・フランス 2014 チームプレゼンテーション」
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