2016年にSNSなどを通じて事件に巻き込まれた18歳未満の子どもは1736人で、4年連続で過去最多を更新した。警察庁が4月20日に発表した。中には、9歳の少女が巻き込まれた例もあったという。
時事ドットコムなどによると、被害の95%が女性で、年齢別では一番多かった16歳が450人(25.9%)、続く17歳が420人(24.2%)で、合計で半数を占めた。13歳以下は239人(13.7%)で、最年少は9歳だった。
被害の内容は、淫行などが662人と最も多く、裸の画像を送らせるなどの児童ポルノが563人、児童買春が425人と続いた。
被害者の87%がスマートフォンの利用者だった。利用したサイトは、15年と比べてTwitterが著しく増え、220人増の446人で最多。チャット型出会い系アプリ「ぎゃるる」は136人、LINEは124人だった。
毎日新聞によると、統計は2008年から取り始め、摘発(逮捕・書類送検)件数も2564件で過去最多。容疑者と会った理由について、「金品目的」など援助交際に関連したものを挙げた被害者が585人いた。「交遊目的」「優しかった・相談に乗ってくれた」が、いずれも240人ほどだった。
警察庁は、Twitterによる被害が増えている要因として、年齢認証がなくアカウントを簡単に作ることができたり、「援助交際」に関連するキーワードの検索ができたりするといった点を挙げた。サイト事業者に自主的な取り組みを促すため、被害防止策を検討する協議会を夏にも設立するよう働きかけている。
同庁の担当者は、時事通信社の取材に対し、「自主的なパトロールによる書き込み削除などの対応が不十分と言わざるを得ない」と話した。
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