イヴァンカ・トランプさんといえば、自分の名前を冠したファッションブランドの創設者であり、父ドナルド・トランプ大統領のアドバイザーだ。AP通信は4月18日、イヴァンカさんが中国の習近平国家主席夫妻との夕食会当日、「イヴァンカ・トランプ」が中国から3件の商標登録について仮承認を受けていたと報じた。
大統領は4月初め、別荘「マー・ア・ラゴ」に習氏夫妻を招いた。イヴァンカ・トランプさんと、イヴァンカさんの夫でトランプ大統領の顧問を務めるジャレッド・クシュナー氏も加わり、夕食会では主席夫妻の隣に座った。
イヴァンカ・トランプさんは、2016年11月に父親が大統領選挙で勝利を収めて以来、自身のブランドとは距離を置いてきたが、製品の売上は勢いよく伸び続けている。ブランドは現在もイヴァンカさんが所有しており、父親の大統領就任式後、またホワイトハウス顧問のケリーアン・コンウェイ氏が「イヴァンカの商品を買いに行きましょう」と消費者に呼びかけると、数週間で売上が急上昇した。
中国のファーストレディ彭麗媛(ホウ・レイエン)夫人と習近平国家主席が、ジャレッド・クシュナー氏とイヴァンカ・トランプさんの隣に座る。フロリダ州ウエストパームビーチにあるトランプ大統領の別荘「マー・ア・ラゴ」にて。CARLOS BARRIA/REUTERS
アメリカの大手百貨店ノードストロームが今後は「イヴァンカ・トランプ」の商品を扱わないと発表した時、トランプ氏はこの百貨店をTwitterで攻撃し、就任期間中であっても大統領自身と家族のビジネスとを分けて考える意識がないことが明るみになった。
トランプ氏と家族たちは選挙戦以来、利益相反の問題で批判を受けている。大統領は批判を無視し、利益相反にはなりえないと主張している。
トランプ氏は「法は完全に私の味方で、大統領が利益相反に問われることはありえない」と、2016年11月に述べた。
AP通信によると、「イヴァンカ・トランプ・マークス有限会社」は選挙後に、少なくとも9件の新しい商標をフィリピン、プエルトリコ、カナダ、アメリカ国内で申請している。
イヴァンカ・トランプさんの弁護士は声明で、イヴァンカさんは「会社の商標出願には全く関与していない」と否定した。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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