電車内で子どもを抱っこしたお母さんに席を譲ろうとしたら、「大丈夫です!」と断られた経験がある人はいないだろうか。見知らぬ人に電車内で「席を譲ります」と声をかけるのは、少し勇気がいること。手助けをしたいという気持ちで声をかけたのに、断られてしまった...とちょっと悲しくなってしまう。
そんな「あるある」な体験を振り返りながら、ありがたい申し出を断るお母さんやお父さんの立場を説明したマンガがTwitterに投稿され、反響を呼んでいる。
マンガを執筆したのは、pixivコミックで『戦国コミケ』を連載中の漫画家・横山了一さん。横山さんは「どうして電車で座らないママがいるのかずっと不思議だった」と前置きした上で、4月2日にマンガを投稿した。
どうして電車で座らないママさんがいるのかずっと不思議だったんだ pic.twitter.com/6sobLcGIHW
— 横山了一 (@yokoyama_bancho) 2017年4月2日
横山さんは、独身時代は席を譲っても断られる理由がわからなかったが、子育てを始めてからさまざまな"致し方ない"事情によって申し出を断らざるを得ない時があることを知ったという。その一例として、「窓の外から見える電車の風景を見せないと泣く」「立って抱っこをしないと子どもが酔う」などの理由を挙げている。
このツイートには多くのコメントが寄せられており、実際に子育てをしている人からは「座ると泣く 結局立つをよくやります。心遣い本当嬉しいんで、こちらとしてもありがとうといつも思います」と共感する声が挙がった。子どもがいない人からは、「親になってみないとわからない事ですね」といった感心する声が寄せられている。
マンガを投稿した理由について、横山さんは以下のように説明した。
今回の漫画は僕と嫁さんの間では本当によくあることだったので、今さら描くことでもないかなあ...と思っていたんですが、やはり抱っこ事情などはわからない方もたくさんいるとわかったので、とりあえず描いてみてよかったなあ...と思いました。
— 横山了一 (@yokoyama_bancho) 2017年4月3日
また横山さんは、「席を譲りますか?」という申し出を断ることについて、「なにかしら理由があるんだけどそれを言う余裕すらない...というケースは多いと思います」とも述べている。抱っこ事情は人それぞれ。横山さんはマンガを通して、子育て中のお母さんやお父さんの気持ちを代弁した。
もし電車内で席を譲ろうとして断られても、横山さんがマンガで書いたように、「何かしらの事情があるのかも」と考えたら気持ちが楽になるかもしれない。それに、たとえ申し出を断られたとしても、「座りますか?」と声をかける優しさはきっと届いてるはずだ。
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