森友学園問題をめぐり、自民党の三原じゅん子参院議員は自身のTwitterに3月31日、民進党が辻元清美・衆院議員に関する産経新聞の記事「3つの『疑惑』」への抗議文を出したことに対する石橋文登・産経新聞政治部長の反論(31日)を紹介した上で、「恫喝と圧力、、、、」と投稿した。
森友学園問題をめぐり、籠池泰典理事長の妻・諄子氏が安倍晋三首相の夫人・昭恵氏に送ったメールでは、辻元氏が森友学園の系列幼稚園を視察した際、「幼稚園に侵入しかけ 私達を怒らせようとした」などと記されている。メールは自民党が公開した。これに対して民進党は24日、内容を全面否定するコメントを発表、辻元氏も28日、メールでの自身に関する記述の内容を全面否定するコメントを、民進党を通じて報道機関に出した。
このメールの内容について、産経新聞が28日付で「民進・辻元清美氏に新たな『3つの疑惑」 民進党『拡散やめて』メディアに忖度要求」との見出し(電子版)で報じた。安倍首相も28日の参院決算委員会で「今日、産経新聞に『3つの疑惑』と出ていましたね」と話し、辻元氏に事実関係を説明するよう求めていた。
三原氏は28日、Twitterでこの産経新聞の記事を紹介し、「何故にメディアは取り上げない? 」と記した。
民進党はこの記事を受けて29日、産経新聞政治部長宛てに、柿沢未途役員室長名で抗議文を出した。抗議文では、記事について「ネット上に流布している流言飛語をあたかも根拠ある疑惑であるかのように報道した」「著しく公正を欠いた報道」「『確認取材』という報道取材の基本を欠いた記事」などと批判した。
一方、産経新聞は31日、石橋文登・政治部長名で「民進党の抗議に反論する-恫喝と圧力には屈しない」との見出しで反論を掲載。「本紙は名誉を毀損された。撤回願いたい」「一連の疑惑は十分に報道に値すると考えている」と記し、さらには「個々の案件でこれ以上反論しても仕方あるまい。もっとも問題なのは、民進党の隠蔽体質であり、恫喝体質である」と強いトーンで民進党を批判した。
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