安倍昭恵・首相夫人と森友学園の籠池泰典理事長夫人・諄子氏とのメールのやりとりの中に、民進党の辻元清美衆院議員の名前があることについて、菅義偉官房長官は3月27日の記者会見で「民進党において証拠提出なり、説明をされるのではないか」と述べた。
24日に公開されたメールでは、辻元氏が森友学園が運営する幼稚園に「侵入しかけた」などと、諄子氏が記している。これを受け、民進党は24日、「そもそも同議員は幼稚園の敷地近くにも接近していません」とするコメントを発表。さらに「作業員を下請け業者に送り込んだ」との記載についても「全くの事実無根」と反論している。
Advertisement
菅官房長官は27日、記者からこの件について見解を問われ、「そうした報道があることや、籠池理事長夫人のメールの中にそうした記述があることについては、政府としては承知はしておりますけれど、コメントはすべきでないと思います。いずれにしても民進党において証拠提出なり、説明をされるのではないかと思います」と答えた。
また、日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)が25日、「本質を分からなくしているのは、皮肉にも安倍首相だ。『忖度がない』と強弁し過ぎている」と発言、財務省が首相側の意向を忖度し、籠池氏に配慮したとの見方を示したことについて、コメントを求められた。菅官房長官は「まず、忖度は全くなかったということです。夫人付きが籠池氏にファクスを送ったとしても、結果として、籠池氏側の要望は全てゼロ回答じゃなかったでしょうか。これは明快だったと思います」と述べた。
▼画像集が開きます▼
【※】スライドショーが表示されない場合は、こちらへ。
Advertisement