アメリカエネルギー省のアルゴンヌ国立研究所は3月6日、水中に流出した油を素早く救出する「オレオスポンジ」を開発したと発表した。スポンジを絞ることで、吸収した油は再利用可能だという。
研究者らは家庭用品のクッションなどに使われるポリウレタンフォームの研究からスタート。表面に油を吸着させる分子構造について、研究が重ねられた。
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何百回ものテストの末、できあがったオレオスポンジはイングリッシュマフィンのような多くのへこみや割れ目を持つ構造になった。表面に「プライマー」と呼ばれる物質を薄く吹き付けることで、油をしっかり掴み取れるようになっているという。
ハフィントンポストUS版によると、これまでの原油流出事故の際に使われていた油吸着材は、そのほとんどが使い捨てのものだった。一方、オレオスポンジは、使用後に油を搾れば再び使用可能。原油流出事故の際だけでなく、船舶の往来で油が蓄積しやすい港湾の清掃にも利用できそうだ。
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