文房具メーカー「キングジム」が、商品化されなかった文房具をTwitter上で公開し、「アイデアが面白い」などと反響が広がっている。
同社は、「円周率の日」である3月14日に合わせて、商品化されなかった「円周率ノート」の写真を投稿。文字を一列に揃えて書くための羅線に目を凝らすと、円周率と思われる数字で作られている。
ノートの左上には、ページ番号に見せ掛けたのか、「3.」と記され、その下の罫線から「1415926535・・・・・」と始まり、円周率の数字が永遠と続く。
投稿では「314日ほど使用すれば(多分)自然と円周率が身につく」と、紹介文を添えている。ノートを使いながら、円周率を学べるというアイディアだ。円周率にちなんで、値段は314円を考えていたという。
何ともマイナーで、しかも商品化されなかった文房具を公開するというユニークなPR方法が好感を持たれ、数多くのコメントが寄せられた。
「フォントサイズ半分くらいにして、行数増やしたら売れるかも。ってか欲しいw」「ボツなんて勿体無い」などと、商品化を求める声が相次いだ。
「3月14日限定で、3141冊販売すればいい」「素数ノートをぜひ」などと、提案する人も見られた。
どんな意図があったのか、ハフィントンポストが3月16日、キングジムに問い合わせてみると...
「自由な発想で商品を作ることを心掛けています。その雰囲気が伝わればいいと思って投稿しました」。だそうだ。
話題になっていることについては、「ありがたい。これをきっかけに会社や他の商品にも注目してもらえたら嬉しい」。
「円周率ノート」を望む声を受けて、商品化するつもりがあるかどうか聞いてみると、「今のところその予定はない。反響がもっと増えれば、検討するかもしれない」という回答だった。
商品化する見通しはなさそうだが、‘ボツ’になったに文房具にも関わらず、大きなPR効果を生んだようだ。
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