戦前・戦中における国民道徳の基本原理であった「教育勅語」について、松野博一文科相は3月14日の記者会見で、憲法や教育基本法に反しないような配慮があれば「教材として用いることは問題としない」との見解を示した。
「教育勅語」をめぐっては、国有地の取得や小学校の許認可をめぐる経緯で揺れる大阪の学校法人「森友学園」が運営する塚本幼稚園が、園児に暗唱させていることで話題になった。同学園の籠池泰典理事長は「教育勅語がどうして悪い?」 と発言している。
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また、稲田朋美防衛相は3月8日の参院予算委員会で「教育勅語の精神は取り戻すべきだと考えている」と持論を展開。福島瑞穂議員(社民)から「教育勅語が戦争への道につながったとの認識はあるか」という問われると、「そういう一面的な考え方はしていない」と反論した。
そもそも「教育勅語」とはどんなものなのか。その歴史的背景も含め、改めて振り返る。
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