今秋朝ドラ“ヒロイン”に葵わかな「まだ夢のよう」 97作目『わろてんか』
女優の葵わかな(18)が、平成29度後期の朝の連続テレビ小説第97作目『わろてんか』(月~土 前8:00 総合ほか)のヒロイン「藤岡てん」に決まった。9日、NHK大阪放送局が発表した。同作のテーマは“笑い”。吉本興業創業者で女性興行師・吉本せいがモデルとなり、大阪を舞台にした笑いの物語を描く。
てんは、京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女。笑顔のかわいい女の子で、いつも周りを朗らかにしながら自分もよく笑う、いわゆる笑い上戸(=ゲラ)。てんの名前の由来は天真爛漫の「天」。太陽のように明るく、ありのままに自分を貫いて欲しいと母が考えたもの。てんはその名の通り、強く、明るく、ありのまま、天真爛漫に人生を突き進む。
東京の同局で行われた会見で葵は「ヒロインという大役に決めていただいたというのが自分でも受け止めきれず…きのう聞いたものでまだ夢のよう。今、18歳で本当に未熟な私がてんちゃんという役をいただいて。どうしようと思った時にてんちゃんと一緒に成長していけるヒロインを目指そうときのうの夜に決めました」と決意。
「至らないところもあると思うし、絶対乗り切ってみせるみたいなことは言えませんが少しずつ成長しながら見てくださる方に笑顔を届けられるように精一杯頑張っていきたい」と気を引き締めた。
物語は、明治の後半から第二次世界大戦直後の大阪。戦火で全て灰じんに帰するという中で、ヒロインの藤岡てんが、ひょんなことから小さな寄席経営をはじめ、ついには日本で初めて“笑い”をビジネスにした女性と言われるまでになるまでのストーリー。脚本は、ドラマ『学校のカイダン』(日本テレビ)『美女か野獣』(フジテレビ)、映画『僕等がいた』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』『ホットロード』の吉田智子氏が担当する。
制作統括の後藤高久氏は「最終オーディションに残った若き女優さんたち。テレビモニターに映し出される彼女らの姿を眺めながら、そのうちの誰がヒロインになっても大丈夫だと確信するくらいの大激戦でした」と振り返り、葵に決めた理由について「一つだけ挙げるなら、若いけど大人、キュートだけど強い、笑顔だけどコワい…そんな両極の魅力で周りの人を虜にしてしまう、これぞヒロイン藤岡てんそのものの資質を持った女優が葵わかなさんなのです!」と説明している。
葵は、神奈川県出身で、2009年天然水のCMでデビュー。映画『陽だまりの彼女』のヒロイン(上野樹里)の中学生時代役で話題となり、その後も『東京海上日動』や『ヤマザキナビスコ』のCMで「この美少女は誰?」と注目を集め、映画『瀬戸内海賊物語』(15年)やドラマ『女優堕ち』(BS朝日)などに出演。現在は映画『サバイバルファミリー』が公開している。
放送は17年10月2日から、全151回を予定。同年5月中旬からクランクイン予定。
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