女優のエマ・ワトソンがヴァニティ・フェア誌のインタビューで撮影した「ノーブラ写真」をきっかけに勃発した議論をめぐって、「フェミニストが着る服は何だっていい」といった声がネット上で広がっている。
白いボレロのみを上半身に纏った姿を披露したワトソンには、「フェミニストは露出度の高い服を着てポーズをとったりしない」「偽善者」といった非難が寄せられた。こういった批判に対し、ワトソンは「フェミニストの本質をはき違えている」とロイター通信によるインタビューで語っている。
フェミニズムとは何かということに対して多くの誤解があり、本質をはき違えている人がたくさんいることをひしひしと感じました。フェミニズムの本質は、女性に『選択肢を与える』ということなのです。
ワトソンの写真をめぐって勃発した論争について、エンタメニュースサイト「TMZ」はフェミニズム運動の第一人者である活動家グロリア・スタイネムにコメントを求めた。
「フェミニストは、エマ・ワトソンのようにセクシーな服を着てもいいのか?」、記者によるこの質問に対して、スタイネムはこう答えている。
フェミニストは着たいものを何だって着てもいいのよ。
ハフィントンポストUS版は、TwitterとInstagramのフォロワーに「#フェミニストは何を着るか(#WhatFeministsWear)」というハッシュタグで意見を募った。
すると、多くの女性たち(中には男性も!)が、さまざまな服を着て、パワフルで素敵な写真を投稿してくれた。そして多くの人が、「フェミニストが何を着るか」という問いかけに対して、「何でも着る(Anything)」という回答を示した。
それこそ、警察官の制服でもいい。ヒジャブを被ってもいいし、スニーカーを履いてもいいし、セクシーなハイヒールを履いたっていい。楽ちんなスウェットを着ても構わないし、水着を着て肌を露わにしてもいい。フェミニストたちは、誰にだってその権利があるように、あらゆる服を自由に着ていいということを証明してくれた。
ハッシュタグで集まったツイートやInstagramの投稿をいくつか紹介する。
着たい服を何だって着ればいい!
私の切断された手足を素敵に見せてくれる、セクシーな赤いドレス。
ヒジャブも、きっとフェミニストが着る服のひとつ。
手術の傷跡と、お腹についているストマ(人工肛門)。
「着たい服は何だって着ていい」、その言葉の通り。
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