学校法人「森友学園」をめぐり、安倍晋三首相夫人の昭恵氏が「真実を知りたい」と漏らしていたと、ジャーナリストの堀潤氏が3月5日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で明かした。森友学園は、大阪府豊中市の国有地を小学校の建設用地として評価額の約10分の1で取得。昭恵氏が一時名誉校長に就任していたことが問題視されている。
堀潤氏はこの日の朝、昭恵氏とやり取りをしたとして、次のように話した。
「昭恵さんに直接、『どうなんですか?』と聞いたんです。Facebookのメッセージで。というのも、昭恵さんは被災地とか問題が発生したところに必ず出かけていって、地域の皆さんが何を求めているのかを聞き取って、総理大臣公邸
に招いたり、直接安倍総理と(電話をするの仕草をして)繋いだりとか、そうやって被災者の皆さんから見ると、『よくやってくれた』と、そういう活動もされてきた。
今回、『どうなんですか』と言う話を聞いた中で、『確かに、(森友学園理事長の)籠池夫妻には何度も会っているし、名誉校長にもなった。ただし、私はそれ以上のことは、やっていないんです。なので、私も、真実を知りたい』という言い方をしていたんですね」
■昭恵氏と森友学園をめぐる経緯
昭恵氏は、2014年4月、12月、2015年9月の3回、森友学園が運営する「塚本幼稚園」を訪問し、講演を行うなどしていた。2014年12月の講演の際には、昭恵氏が講演料を受け取っていたのではないかとの指摘がある。塚本幼稚園では昭恵氏が名誉会長を勤める「鈴蘭会」(福岡市)が販売した教材が使われていたことも明らかになっているが、鈴蘭会は「昭恵氏に金銭を渡しているようなこともありません」とハフィントンポストに話している。
また、2017年4月に開校予定だとされる森友学園の小学校「瑞穂の国記念小学院」では、当初は昭恵氏が名誉校長に就任予定となっており、公式サイトにも昭恵氏の挨拶文が掲載されていた。しかし2月23日には公式サイトから昭恵氏の挨拶文が削除され、安倍首相は翌日の衆院予算委員会で、「妻は就任を断る予定だった」と述べ、昭恵氏が名誉校長を辞退したことを明かした。
自民党の下村博文幹事長代行は3月5日、都内で記者団に「学園側に利用されたのだろうが、明確に拒否すべきだった」と話し、昭恵氏が名誉校長に一時就任したことは不適切だったとの認識を示した。
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