アメリカのドナルド・トランプ大統領は2月13日、ホワイトハウスでカナダのジャスティン・トルドー首相と会談し、共同会見で自由で公平な貿易を推進するために北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しを進めると述べた。
ニューヨークタイムズによると、トランプ氏は「カナダとは良好な通商関係を微調整していく」と語り、「アメリカの南にある国境ほど厳しい状況ではない」と、メキシコに比べてカナダとの貿易はそれほど問題にならないと語った。
トルドー氏は「両国のためにどのように雇用を創出していくか、意見を交換していく」と語った。
移民・難民問題では難民受け入れを一時的に停止する大統領令を出し、不法移民の国外退去を強く主張するトランプ氏に対して、積極的に移民・難民の受け入れを進めるトルドー氏で見解に違いが出た。
CNNによると、トランプ氏は「犯罪人を追放する。多くの人が支持している」と語った一方で、トルドー氏は「アメリカの政策には干渉しない」と前置きした上で、「カナダ政府は国民の安全を確保しながら移民や難民を受け入れていく」と強調した。
■ トルドー氏、トランプ氏の握手にひるまず
この会談では、もう一つ注目されていたことがあった。トルドー氏がホワイトハウスを訪れた時のトランプ氏の「握手」だ。
トランプ氏は、握手の仕方が少し変わっている。不自然な動きで相手の手を掴むスタイルは、トランプ氏が闘っているようにも見えるし、もしかしたら相手の手をもぎ取ろうとしているのかもしれない。
それでも、トルドー氏がホワイトハウスを訪れた際、この気まずい握手に対する準備ができていたようだ。
トランプ氏がトルドー氏を歓迎している動画では、トルドー氏がトランプ氏の肩をすぐに左手でガッチリと掴む様子が映っていた。これは、手が引っ張られないように備えていたのではないだろうか。それから、トルドー氏は握手している手を自分のお腹の方に近づけ、トランプ大統領の力強い握手を「てこの原理」で食い止め、自分の肩を持っていかれないようにしている。
トランプ大統領、ホワイトハウスでジャスティン・トルドー首相と挨拶
アメリカとカナダ関係全体は、少なくともカナダから見ると今も強硬的だし、好戦的とも見られるかもしれない。しかし今回、トランプ氏がこれまでに交わしてきたぎこちない握手は見られなかった。
トランプ大統領は先週、日本の安倍晋三首相をホワイトハウスでもてなした。これが来客者の手を握る正しいやり方だと思ったようだ。
これはイーブンと言えるのか?
そして1月、最高裁判所判事の新任者を発表した後に、ニール・ゴーサッチ氏を祝福するトランプ大統領の姿だ。
これは気持ちのいい握手には見えない。
もしトランプ大統領と握手とすることになったら、トルドー首相のやり方からヒントを得て、自分を守る準備をして迎えよう。
ハフィントンポストUS版より翻訳・加筆しました。
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