「俺はヒトラーだ」生家に出現したコスプレイヤーを逮捕

男は「ハーラルト・ヒトラー(Harald Hitler)」と名乗っていた。

オーストリア警察は2月13日、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーになりきって公衆の前に現れた25歳の男を北部ブラウナウで逮捕した。BBCなどが報じた。男は「ハーラルト・ヒトラー(Harald Hitler)」と名乗っていたという。

BBCによると、男はひげや髪形をヒトラーに似せた上でナチスを想起させる服を着用し、ブラウナウにあるヒトラーの生家で写真撮影などをしたという。

ロイター通信によると、現地では2月上旬ごろからヒトラーを装った男が出没していると住民から報告が相次いでおり、オーストリア当局が調査に当たっていた。

1938年にナチスが併合したオーストリアでは、ナチスやヒトラーを賛美・賞賛していると見做される行為は、民衆扇動罪で逮捕や処罰の対象となる。

オーストリアのメディア「Heute」はハーラルト・ヒトラーと名乗った男の写真を公開。写真には髪を固め、ジャケットを羽織って直立する男が写っている。男の顔にはモザイクがかかっており目元は映されていない。

ヒトラーの生家をめぐっては、オーストリア政府は2016年12月、この生家がネオナチの聖地になることを防ぐ目的で強制的に購入する法案を承認した。しかし、世紀をまたいで生家の物件を所有していた元家主の女性が、この法律は憲法違反として提訴している

■関連画像集「ヒトラー画像集」


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