インドのモディ政権は、ジャンクフードや糖分を多く含む飲み物の税金を引き上げることを検討している。この「肥満税」は2017年度予算に含まれる可能性がある。2月1日に発表される予定だ。
エコノミック・タイムズは、健康、衛生、都市開発の補佐官を含む11人の検討グループが、ナレンドラ・モディ首相と会い、糖尿病や肥満などを減らすために「肥満税」を提唱したという 。
ヒンドゥスタン・タイムズなどによると検討グループは、一般的にジャンクフードと呼ばれる「砂糖、塩分、(コレステロールを増やす)飽和脂肪酸を加えた食品に追加税を課す」ことをモディ首相に提案した。砂糖や酒類の消費が急増して、多くの人が肥満、糖尿病、心臓疾患などの生活習慣病に苦しんでいるためだという。政府高官は、税収が増えることで「GDPの1.16%に過ぎない公的医療費の増加を助けるだろう」と話している。
インド国内では、ハンバーガーやピザなどのジャンクフードの普及が社会問題になっている。ランセット・ジャーナルに掲載された調査結果によると、インドは肥満の問題を抱えている国のトップ5に入っている。 インドは、世界の低体重人口の40%以上が住んでいるが、世界で3番目に肥満の国であり、4100万人の肥満人口を抱えている。
2016年8月、インドで初めて南部ケララ州が「肥満税」を導入した。特定チェーンのレストランで提供されているハンバーガー、ピザ、ドーナツ、タコスに14.5%の税金を課している。
一方、「肥満税」の導入は問題になる可能性がある。デンマークは2011年に肥満税を導入したが、わずか1年で撤回している。
この記事は、ハフィントンポスト・インド版から翻訳しました。
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