歌手のテイラー・スウィフトが1月21日、反トランプ政権のデモ参加者を支持するツイートを投稿したが、スウィフト自身がデモに参加しなかったことを批判する声が出ている。
トランプ大統領の就任式翌日、ワシントンD.C.では女性の権利を訴えるデモ「ウィメンズ・マーチ」があり、マドンナやエマ・ワトソンなど多くのセレブが参加した。スウィフト自身はデモには参加しなかったが、参加者を支持するメッセージをTwitterに投稿した。
デモに参加した人に深い愛と誇り、そしてリスペクトを送ります。私は今日、そして毎日、女性でいることに誇りを感じています。 #WomensMarch
これを受けてTwitter上では、発言を好意的に受けとめて賛同する声がある一方、デモに参加せずコメントだけ発表したスウィフトへの非難が相次いだ。
ご都合主義にもほどがある。もっとマシなことをやってくれ。
足でも痛めていたの?なんでウィメンズ・マーチに参加しなかったの?
じゃあ、なぜあなたは今起きていることが現実にならないように、大統領選の最中に一切声を挙げなかったの?
こうした批判的な返信に対し、若い女性を中心に強い影響力を持つスウィフトの発言を評価するものもあり、議論が広がっている。
男女平等を支持するメッセージを広げることで、テイラーは無数の人にとってポジティブな行動をしてる!
大好きです、今日この日に発言をしてくれてありがとう。
スウィフトの発言をめぐり賛否両論が出ていることについて、ワシントン・ポストでエンターテインメント情報を担当するエミリー・ヤールは、アメリカの地方紙「シカゴ・トリビューン」に寄稿し、以下のような見解を述べている。
近頃、セレブリティたちが物議を醸す事柄について公に発言したり行動したりすることは、誰かを憤慨させる可能性も請け負うことになるため、リスクを伴いがちだ——特に政治となると。それは、そもそもスウィフトが長い間沈黙を保っていた理由のひとつだろう。
(Why is Taylor Swift's tweet about the Women's March so controversial? - Chicago Tribuneより 2017/01/23 09:58)
スウィフトは、これまで政治的な運動は積極的に行ってこなかった。2016年アメリカ大統領選の選挙日には、投票所にいる自分の姿をInstagramに投稿しているが、トランプ氏かヒラリー氏どちらを支持しているかは明かさなかった。
一方で、カナダのテレビ番組のインタビューでエマ・ワトソンが国連本部で発表した「HeForShe」キャンペーンのスピーチを賞賛するなど、フェミニズムへの共感を示す発言をしている。
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