2016年2月から入院していた俳優の松方弘樹(本名・目黒浩樹)さんが1月21日、脳リンパ腫のため都内の病院で死去した。74歳だった。東映の時代劇ややくざ映画を中心に活躍したスター俳優だった。日刊スポーツなどが報じた。
松方さんは昨年3月に悪性の脳リンパ腫を公表し、長期療養に入っていた。
脳リンパ腫は、中枢神経系にできる悪性のリンパ腫で、血液細胞の1つのリンパ球が腫瘍化したもの。悪性リンパ腫の中でも発症率が低く、10万人に1人のまれな病気とされる。発症は60歳前後の高齢者がもっとも多いという。松方さんは手術を受けず、投薬治療の方針を明かしていた。
(松方弘樹さん死去、昨春に悪性脳リンパ腫 74歳 - 芸能 : 日刊スポーツより 2017/01/23 17:40)
松方さんは、時代劇スター近衛十四郎さんと女優の水川八重子さんの間に長男として誕生。明大中野高3年の1960年に東映入りし、同年「十七歳の逆襲・暴力をぶっ潰せ」で主演デビュー。その後、「昭和残侠伝」シリーズといった任侠映画から「仁義なき戦い」シリーズなどの実録路線、さらに「柳生一族の陰謀」を初めとする大型時代劇に出演、甘いマスクの二枚目スターとして活躍した。
テレビでもNHK大河ドラマ「勝海舟」や「遠山の金さん」に主演。その一方、日本テレビ系「天才・たけしの元気が出るテレビ」の笑い上戸キャラで人気を呼び、多くのバラエティー番組でも異彩を放った。
俳優の目黒祐樹は弟。元妻の女優、仁科亜希子との間に、タレントの仁科克基と仁科仁美をもうけた。98年に離婚していた。
所属事務所は2016年3月2日に「脳リンパ腫と診断された」と発表。松方さんは完全復帰を目指し、療養生活を送っていたが、脳梗塞を3度発症し、寝たきりの状態となっていた。プライベートでは芸能界随一の釣り好きとして知られ、300キロ以上の大マグロを釣り上げて話題を呼んだ。
松方弘樹さん 撮影日:1988年02月29日
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