コスメブランドの「メイベリン」は1月初旬、人気インスタグラマーのマニー・グティエレスを、初の男性アンバサダーに選ぶと発表した。
元医学部生で、300万のフォロワーを持つグティエレスのファンたちは、グティエレスが同ブランドの「Big Shot」マスカラをつけた写真を投稿すると、大喜びした。
しかし、男性の化粧を批判せずにはいられない人もいる。
「クリスチャンコラムニスト」「ポリティカル・アジテーター」という肩書きで保守系ニュースサイトに寄稿するマット・ウォルシュは、グティエレスを非難する、こんな投稿をした。
「お父さんたち、これを見てくれ。こんなことになってしまうから、父親もちゃんと子育てをしなきゃいけないんだ」
グティエレスはこの投稿に、父親は息子のことを誇りに思ってくれていると返した。
「お父さんは仕事を手伝ってくれているよ。それに僕を誇りに思ってくれている。残念ですが」
さらにグティエレスは、「男性らしい」とはどういうことか、自分の考えも投稿した。
男らしいというのは「強く」「たくましく」あるということではなく、愛する人たちを大切にするということだ。
息子を馬鹿にされた、グティエレスの父も、黙ってはいなかった。彼は「ウォルシュに返信したかったが、連絡先が見つからなかったのでSNSで投稿してくれ」と息子に頼み、こんなメッセージを送った。
グティエレスが、自身のTwitterを通して投稿したメッセージには、こう書かれている。
「ウォルシュさん
マニーの父です。まず最初に、私はこれまでずっと息子の味方であり、いつでも息子のそばにいるということをあなたに伝えたい。息子がこれまで成し遂げてきたことを自慢にしているだけではありません。彼が素晴らしい人間に育ったことを、心から誇りに思っています。
あなたはきっとLGBTコミュニティに知り合いがいないのでしょう。だからあんな発言をしたのだと思います。もし知り合いがいたら、彼らが世界中で最も誠実で親切なグループの一つであると、すぐにわかるでしょう。今後、あなたの発言や行動を、注意深く観察させてもらいます。あなたが、自分の家族を守るために何でもするのと同じように、私も私の家族を守るために何だってします」
グティエレスは「男らしさとは愛する人たちを大切にすること」という考えを、きっと父から学んだのだろう。
ハフィントンポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。
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