絵本作家で漫才コンビ「キングコング」の西野亮廣さんが販売している絵本『えんとつ町のプペル』(幻冬舎)について、西野さんは1月19日、インターネット上で無料で全部のページが見られるように公開を始めた。この手法について、ネット上では「すごい」と称賛の声が挙がる一方、他のクリエーターに与える負の影響に懸念する批判の声や、「図書館を活用して」という声も広がっている。
西野さんの公式ブログなどによると、絵本は2016年10月に発売開始され、これまでの発行部数はは23万部だという。Amazonの絵本ランキングでは、現在も1位となっている。無料公開について、西野さんは「お金の奴隷解放宣言」と表現。小学生から「(販売価格の)2000円は高い。自分で買えない」というコメントがあったとして、以下のように意図を綴っている。
お金を持っている人は見ることができて、
お金を持っていない人は見ることができない。
「なんで、人間が幸せになる為に発明した『お金』に、支配され、格差が生まれてんの?」
と思いました。
そして、『お金』にペースを握られていることが当たり前になっていることに猛烈な気持ち悪さを覚えました。
「ありがとう」という《恩》で回る人生があってもいいのではないか。
(中略)
もしかすると、『本』には、その可能性があるのではないか?
そんなことを思い、
そして、
一度思ってしまったら、行動せずにはいられないタチなので、行動します。
(キングコング 西野 公式ブログ Powered by LINEより 2017/1/19)
こうした手法に、Twitterでは賛否の声が挙がり、激論が交わされている。
■実験的な手法に評価の声も
■他のクリエーターに与える負の影響に懸念の声
■「話題」を作り出すマーケティング手腕を称賛する声も...
一方、「無料」が収益を減らす手法ではなく、話題作りのマーケティングだと捉えて評価する声もあった。
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