東京の地上波テレビ局「TOKYO MX」の番組「ニュース女子」での沖縄報道が問題視されていることを受けて、ジャーナリストの津田大介さんが1月18日までに同局の別のニュース番組への出演を辞退した。
津田さんが出演を辞退したのは、堀潤さんがMCを務める「モーニングCROSS」。津田氏はゲストとして何度も出演していたが、1月17日に、「『ニュース女子』について何らかの検証や総括などがない限りは出演しないつもり」と自身のTwitterに投稿した。
津田さんはハフィントンポストの取材に対して、以下のようにコメントした。
モーニングCROSSは1月と2月にそれぞれ1回ずつ出演予定が入っていたのですが辞退させていただくことにしました。既にMX側には伝えており、了承いただいてます。理由は既に同番組への出演を辞退された安田浩一さんと同じです。
既にBPOに人権侵害の申し立てが行われているので、BPOがそれをどう判断するのか、その結果を受けてMXがどう対応するのか見届けた上で、今後については考えようと思います
ジャーナリストの安田浩一さんは、「ニュース女子」の沖縄報道への批判・抗議を「モーニングCROSS」で行いたいという希望をテレビ局側に伝えたが、実現しなかったことを理由に、「モーニングCROSS」出演を見合わせていた。
■「ニュース女子」の沖縄報道とは?
問題となった「ニュース女子」は、化粧品会社のDHCがスポンサーで、東京・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋氏らが司会を務める番組だ。
1月2日に放送された第91回の「沖縄基地反対派はいま」という特集では、沖縄・高江地区のヘリパッド建設現場での反対運動について、ジャーナリストの井上和彦さんが「運動家の人たちが襲撃してくるということを言ってるんですね」と述べたり、普天間飛行場の周辺で「2万」と書かれた茶封筒が見つかったとして「反対派は日当をもらってる?」「反対派の人たちは何らかの組織に雇われている?」などのテロップやナレーションが流れたりした。
沖縄の地元メディアは、この報道に反発。沖縄タイムスは1月11日付で「真偽不明 悪意むき出し」とする社説を掲載した。
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