第67回NHK紅白歌合戦に初出場するバンド「THE YELLOW MONKEY」(イエモン)が、12月31日付の朝日新聞朝刊に全面広告を出した。「残念だけど、この国にはまだこの歌が必要だ。」とのメッセージとともに、イエモンが1996年に発表した曲『JAM』の歌詞が掲載されていた。イエモンはTwitterに「今夜、一緒に歌ってください」と投稿、紅白歌合戦での合唱を呼びかけた。
ザ・テレビジョンによると、2004年12月26日に一度解散した際にイエモンがファンの前で最後に披露したのもこの曲だった。ボーカルの吉井和哉が「抱えている不条理を曲に乗せた」ものだという。
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2016年10月14日放送の「バズリズム」(日本テレビ)に出演した際、吉井は歌詞が生まれたときのことを次のように語った。
「ちょうど、世の中の不条理をノートに書いていて、たまたまテレビで海外の飛行機事故のニュースがやっていて、当時はニュースキャスターの人がわりと満面の笑みで『(乗客に日本人は)いませんでした、いませんでした』って言うんですね。『嬉しそうにするのはまずいんじゃないの?』って思って」
しかし、吉井らメンバーはすぐに、「でも本当に言いたいのはそこだけじゃない」とコメント。いろいろな思いを、曲のあちこちに散りばめたなどと話した。
なお12月29日に行われた今回の紅白のリハーサルの際、吉井はJAMについて、「ライブでよく言っていますが、THE YELLOW MONKEYという王国があったとしたら、その国の国歌として聴いてほしい」と説明した。
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